下半身、ご乱心

下のネタばかりでどうしようもないけど、今回も下のネタです。

アラサーの冷えとか座り仕事とかね、即座に下にくるんだよな…なんて痒い下半身に軟膏を塗りながら考える新年。

3ヶ月ほど前、彼氏がいない私は思い立った。
もう陰毛要らないじゃんって。
陰毛って邪魔だし、伸びれば生理のカピカピは付着するし、それによって臭いし不衛生だし…

要らないじゃん?

思い立ったが吉日、ってことで、パイパンにした。

実はパイパンは慣れてるのだ。
でも普段のパイパン時は、彼氏がいたり、まぁそういう事態を想定してのパイパンなので気を使いつつブラジリアンワックスとかで処理していた。

けれども、今の私はフリー!
もうだいぶフリー!
ブラジリアンワックスなんてチマチマやってらんねぇ!とばかりに、豪快にボディーソープを塗りたくって剃刀で剃った。

その後、3ヶ月ほど猛烈な痒みに悩まされている。
あまりの痒さに座ってられない。
気が狂う寸前でトイレに駆け込み、搔きむしった後に仕事に戻る。
幸か不幸か、以前から膀胱炎で超頻尿なため「あいつよくトイレに行くけど、痒みでもあるんじゃないのか?」
という疑惑は生まれなかった。

カンジダでもない、性病なわけがない…
あっ、これ毛が生えてきてる痒みだ。

そう気付いたが、打つ手なし。
毛が生えてきて痒いのに効く軟膏ってなんだ?そんなもん存在しないだろう…
要するに毛が生えて痒いんだから、生えきったら治るんじゃないのか?

と我慢を続ける日々。
ちなみに痔も痒かったから、前と後ろで痒みの大反乱が起きていた。

とうとう気が狂う一歩手前までいったとき、フェミニーナ軟膏の広告が目に入った。

フェミニーナ軟膏と言えば、デリケートゾーンは任せろ!みたいな存在なのは知ってたけど、使ったことがないからよくわからなかった。

デリケートゾーンの痒み!
なぜ気付かなかったんだろう…今の悩みにはフェミニーナ軟膏しかない、というか今買わなかったら、この軟膏の存在意義が失われるくらいじゃん!?

と気付いたのが、オシャレ〜なカフェで先輩とコーヒータイムを楽しんでいる時。

業務再開の時間は迫っている…!
しかし、このまま業務に就いても、やたらトイレ行く人の称号がキープされるだけだ。
ちなみにこの辺の地理もよくわからない….!

恥を忍んで聞いた。
「あの、ちょっとこの辺に薬局あったらひとっ走り行きたいんですけど…仕事始まる前に…近くにありますかね?」

先輩は流石先輩だ。
私の体調が悪いのではないか?とか色々考えて心配してくれた。あと近場の薬局も教えてくれた。

ちなみに悪いのは全部シモなので、あまりの心苦しさに
「買いたいのはフェミニーナ軟膏と、オシリアなんすけど…」
と昼下がりのオシャレカフェで突然とんでもない暴露をする後輩になってしまった。

唖然とした後に爆笑する先輩をカフェに残し、薬局へは比喩でもなんでもなく走った。
走るたびにパンツとすれて痒かったため、余計に早く走った。

フェミニーナとオシリアを片手に、レジへまた走る。
レジの人が女性でありますように…!
というかこの二つを同時に買うとか、コイツの下半身ご乱心かよって絶対思われる、ならば、せめて女性でありますように…!

レジは混んでいた。
ドキドキする私の目の前で「レジお願いしまーす」とレジをしているお姉さんが叫んだ。

これで男性がきたら、順番的に私が新レジ係のところになってしまう!頼む!頼むぞ!

必死の願いが通じたのか、新レジも女性だった。

こうしてフェミニーナとオシリアを無事手に入れた私は、またカフェまで走り、また先輩に爆笑され、カフェのトイレにこもり事なきを得た。

再開後の業務は順調だった。
てか、フェミニーナ凄いな…痒くないよ…
デリケートゾーンはお任せ!って広告出す気持ちがわかったよ、うん、君に任せれば安心、マジで。

そんなわけで、私の下半身ご乱心事件は
ひとまず収束した。